ねえ好きって言って 【完】

初めて他人に打ち明けた。





私はいつの間にか
零太くんを好きになっていた。




「それならしょうがないかぁ~」




凪くんはちょっと
悔しそうに笑っていた。




ごめんね、凪くん…




「でも!凪くんといてすっごく楽しかったし、私は凪くんと友達でいたい…」




これが私なりの
精一杯の答えだ。




「勿論♪俺も恵恋とは友達でいたいよ」

「よかったぁ~」




断られたらどうしようかと
思っていた。

私はそっと安堵のため息を吐いた。




「零太ならきっと恵恋のことを幸せに…」

「凪くん…?」




凪くんは何かを言いかけた途中で
言葉を止め私の背後を驚いた顔して
見ていたのだった。