やばい、緊張して声震える。




「あ、俺だけど…」




零太くんの声は電話越しだと
いつもより低く聞こえた。




「早退したって聞いたから…」




えっもしかして
私のこと心配して電話を…?

どうしよう、すっごく嬉しい。




「なんか急に熱でちゃってさ」




余計に体温が上がる。




「そうか。じゃ、お大事に」




プーップーップー




それだけで電話は切れてしまった。