オタク女子の王子様はスマホの中から飛び出した!?①






「はぁ・・・はぁ・・・・」


走って学校には遅刻せずついたものの、

息切れが凄すぎる・・・。


「間に合って良かったね。」


宮代先輩は余裕そうにはにかんで

私を見下ろす。


「せ、先輩、スポーツ、とか、

 してるんですか。」


「あぁ。サッカー部だけど。

 幽霊部員ってとこかな。」


お茶目に幽霊のポーズをとってる先輩に

不覚にもドキッとする。