オタク女子の王子様はスマホの中から飛び出した!?①






そこまで言い切って

これで少しは嫌われるだろうと思った。

普通なら心配してくれたり

申し訳ない気持ちを押し出す子の方が

好まれるだろうと考えたからだ。


『やっぱり・・・。』


「なんですか?

 可愛げないでしょう。

 やっぱり私とは関わらない方が

 いいと思いますよ。」


『やっぱり、良くできたペットだな。』


「はい?」


『いや。こっちの話。

 それより・・・

 急がないと遅刻なんじゃない?

 電車間に合うかな?』


「あぁぁぁぁ!!!!

 ヤバい!

 は、走れぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」