『ひなた?
大丈夫?具合まだ悪そうだけど・・・
今日は休む?』
「・・・ぇ?」
『ひーなーたっ。』
ぐいっと顎を寄せられる。
『ちゃんと聞いてる?
体調大丈夫か 聞いてるんだけど。』
「ぇ?ぁ、ああ!大丈夫!
お母さん、私やっぱり
トーストいらない。
なごみ(妹)にあげて。」
「え?いらないの?
学校で倒れるとか
やめてよ?」
「大丈夫大丈夫。」
「じゃぁ、はい。これ
お弁当!
気を付けて、行ってらっしゃい。
宮代君も、ひなたのこと
よろしくね。」
『はい。
では、また。』
「じゃ、行ってきます。」
そう言って
先輩と私は家を出た。

