「せっ、先輩!?」
後ろから回ってきた、その手は
器用に私の白シャツのボタンを
とめ始める。
「朝からうるさい。」
「はっ、離れてください!」
私は先輩を突き飛ばした。
少しずつ蘇ってくる
昨日の記憶・・・。
「酷いなぁ、ペットのくせに。
昨日はあんなに可愛かったのに。」
「なっ。何したんですか!?」
「何って?」
「昨日ですよ!私に何したんですか!?」
「別に何も。
ただ眠るまで傍にいろって
可愛いペットが言うもんだから
手、握って
傍にいてやっただけ。
眠ってからは着替えさせて
鍵借りて、家の鍵閉めて
帰った。」
・・・バチンっ!

