オタク女子の王子様はスマホの中から飛び出した!?①






「ひなたー。

 お迎え来てるわよー。

 かっこいい男の子!」


お母さんの声がする。

朝から相変わらず元気だ・・・。

熱は、というと

1日で下がりきったらしく

もう元気である。


「かっこいいって、

 石崎じゃないの?

 いつものことでしょ!

 上がってもらってて。」


私は制服に着替える。


「・・・あれ。

 私、昨日

 どうやって着替えたんだっけ。」


「俺が着替えさせたけど?」


「・・・っ!?」


後ろから声がして

振り返ろうとしたけれど

後ろから手が回ってきて

抱きしめられているような

格好になる。