いくら身をよじっても

逃れられない。


「わかった・・・?

 いい子にしような?」


低く耳元で囁かれ

何の抵抗もできない私は

顔を真っ赤にする。


「ひなた・・・ドMだろ。

 朝見た時から思っててさ。

 なんか、そそられた。

 だーかーらっ

 これから、よろしく。」


そう言って笑う先輩の瞳には

何か黒いものが映っているようで

少し怖かった。


「ド、ドMって何ですか!?

 ち、違いますっ

 離れてください!」


「www

 面白いのに

 離れるわけないじゃん。」


そう言って

私の耳にフーッと

息を吹きかける先輩・・・。