『いやぁ。いい友達だね。
さ、俺達も帰ろうか。』
「あ、は、はい。」
ベッドから起き上がっては見たものの
くらくらして
まともに動けそうもない。
『よっと。』
少し困っていると
「ふぇっ!?!?」
宮代先輩は私をお姫様抱っこして
保健室のドアを開ける。
「だ、大丈夫です!1人で歩けますから。」
「若い子はいいわねぇ。
青春だわ。」
にこにこしならが保健室の先生が
見送っている。
『じゃ、先生またね。
さよーなら。』
「先輩!降ろしてくださいっ!」
『やーだっ。』
そう言った先には
朝見た、悪戯な先輩の笑顔があった。

