『あれ?隣は嫌・・・? 嫌われちゃったかな。』 「い、いや・・・そうじゃなくて・・」 言葉に詰まる。 ピピピ・・・ピピピ・・・。 私の体温計が鳴る。 『君、名前は?』 「く、黒辻ひなたです。」 『ひなたちゃんか。 俺は宮代雄大。 朝も名乗ったね。よろしく。 それより熱、大丈夫?』 すっと先輩がすぐ傍まで寄ってきて 私の胸が高鳴る。 「だ、大丈夫です。」 私の言葉なんてお構いなしに 先輩の手が私の頬に・・・ いや。頬じゃない。手に伸びてきた。 そして体温計を奪われる。