言われるがままに熱を測っていると 保健室のドアが開いた。 『せんせー。サッカーの後から 足首なんか変でさ。 捻挫かな。だっせぇ。』 「あら。大丈夫? ここ、座って見せて。」 「・・・宮代先輩!?」 そこにいるのは間違いなく 宮代先輩で 保健室の先生が指を指した席は 私の座っている隣の椅子。 『あっ!朝の可愛い子。』 そう言って眩しい笑顔を見せてくれる。 カッと顔が熱くなるのを感じる。 「え、いゃ・・・。」 無意識に宮代先輩から離れた位置に 座り直していた。