「あら。珍しいわね。 2年生よね。お名前は?」 「黒辻ひなたです。」 「黒辻さんね。 今日はどんな症状で?」 「え・・・えっと。」 言葉に詰まっていると 石崎が口を開く。 「熱っぽいんです。」 「あら・・・熱 計ってみてくれるかしら。 付き添いの彼は もう帰ってくれて大丈夫よ。 ありがとうね。」 「あ、はい。 じゃあな。黒辻。」 そう言って石崎は 保健室を出て行った。