「だ、だから

 謝ってるじゃないですか。

 怒らないでください。」


そう言って私は先輩の顔を覗き込んだ。

・・・?


「先輩?

 熱ですか?

 耳まで真っ赤「うるさいっ!」」


ほぇ?

何故か先輩の大きな手に視界を遮られる。


「先輩っ!何も見えないです!」


「見えなくていい。

 それに、俺は赤くない。

 第一、ペットの分際で

 勝手に主人の顔を覗き込むな。」


「な、何ですかそれ!

 理不尽です!!」