オタク女子の王子様はスマホの中から飛び出した!?①






数十分後


「ありがとうございました。

 先輩のおかげで

 思ってたより早く

 終わりました。」


「いえいえ。

 これ、職員室持ってくの?」


「そうです。」


「じゃ これ持って。」


先輩は私のスクールバッグを預けてくる。


「え?」


「プリントは重いから俺が持つ。

 あとは、俺の荷物も持って・・・

 これで提出したら即帰れる。」


「ぁ・・・。」


そっか。

これから下校も一緒だって

言ってたんだった。