オタク女子の王子様はスマホの中から飛び出した!?①






「目、そらさないで。」


「だ、だから、囁くの

 やめてください。」


「目、見てくれたら

 離れてやってもいい。」


「・・・3秒だけなら。」


「いいよ。3秒。」


「じゃ、じゃぁ・・・」


先輩の方をチラリと見て・・・


「1・・・2・・・んっっ。

 ・・・/////////。

 なっ、何するんですかっ!」


「三秒も見つめられたら

 キスしてもいいのかなって

 思って。」


「どんな理論ですか!

 だ、誰もそんなこと

 していいなんて言ってません!」


「・・・ひなたが可愛いから悪い。」


「・・・え?」


「何でもない。

 んで?その紙の束、

 何なわけ?」


「あ、あぁ。

 これ、今日数学の時間に関係ないこと

 考えてて、バレちゃって。

 それの罰として

 書類整理的なの、させられてるんです。

 先に起こして先輩には

 帰ってもらうべきだったんですけど

 あまりに気持ちよさそうに

 眠ってたので起こしちゃ

 悪いかと・・・。

 ぁ、なんで もう

 帰ってもらって大丈夫ですから。」