「ふぅ・・・
あと少し・・・。」
もう少しで終わりそう!
そう思ったとき、
「ふぁっ!」
突然後ろから抱きしめられて
変な声が出た。
「せ、先輩?」
後ろから抱きしめられていて
顔は見れないけど
ふわっと香る
シャンプーだろうか、洗剤だろうか、
何にしろ先輩の匂いがして・・・
その匂いに包まれる。
「何してんの。」
耳元で低く囁かれる。
「そ、そのトーンで
耳元で話すのやめてください。
何か・・・ぞわってします。」
「何それ・・・。」
相変わらず先輩のペースで、
右耳のすぐ後ろには
先輩の唇。
意識的なんだろうか・・・
不規則にかかる吐息が
私の心臓を狂わせる。

