感情欠落ガール

ドサッ…と力無く、ベッドに横たわる。すると不意に美濃部の言葉を思い出してしまった。
『弱いわね〜。』
…本当、そうだよね。弱いよね…。情けないよね…。
そのとき、また目尻から涙が流れてきた。
「…!また…涙が…。本当あたしって…弱虫で…泣き虫…。」
あたしって、本当に惨め…。
そして…あたしは泣き疲れて、そのまま眠ってしまった。

「……。ん…。あれ…?」
気付けば独りぼっちで真っ暗な世界に来ていた。
座り込んだまま暫くすると、少し離れたところに二つの白いスポットライトがあてられた。そこに出てきたのは…美濃部と岸田。
「あ……!」
…二人共後ろを向いていて表情は分からなかった。けれど二人は後ろを向いたまま、クスクスと笑いながら何処かへと歩いていく。
「っ…。待って…!」
…なんで二人を追いかけようとしたのか分からない。追いかけなければいけないような気がした。…けど、追いかけて走れど、二人に追いつくことは出来ず、二人はさらに進んでいき、その距離は長くなるばかり。あたしは息を切らしながら追いかけた。
「…待って…。待ってよ…!待って、ってば…!置いていかないで…!」
構わず二人はどんどん先へ行ってしまって…ついには見えなくなってしまった。
…そしてあたしは…真っ暗な世界に一人取り残されて…また、独りぼっちになってしまったのだった。