それは、季節外れの雪。 《新入生代表、蒼井唯都くん》 放送の一瞬後、水を打ったように静まる体育館。 壇上に現れるは、ひとりの少年。 まぶしいプラチナブロンド。 ルビーの瞳。 シルクみたいに滑らかな、白い肌。 スラッと細い手足。 《うららかな陽の光に、心躍らせる春、この度は――》 そよ風に揺れた水面が、波紋を広げるように静かな声。 眠気なんて覚めちゃって、 あくびしてた口が、開いたまま塞がらない。 きみを一目見てから、胸の高鳴りが止まらないんです……。