Only Our Memory

待ち合わせ5分前。



駆琉が息を切らして走ってきた。




「ごめん、寒かったでしょ。」




「ううん。大丈夫だよ。」




「うそ。顔真っ赤だよ。」




駆琉のあったかい手が私の頬を包む。



その上に自分の手を添える。




「ほら、冷たい。」




じっと見つめ合って、でもこの雰囲気に耐えられなくて、駆琉の手をおろす。




「さっきね、これ買ったの。」




話題を変えた。



手に持っていた袋から、地球儀のキーホルダーを出す。




「駆琉は青。はい!」




「ありがと。大事にする。じゃあ俺からも。はい。クリスマスプレゼント。」




点灯し始めたクリスマスツリーの光で、嬉しそうに笑う駆琉が輝いて見えた。



その姿にちょっとドキッとした。