君待ち人





「テストはどうだった?」



体育祭が終わってすぐに、定期テストが行われた。


そのテストが本日全て返却された。




「一応全部七十点以上ですし、赤点はありませんでした。凪雲先輩のノートのおかげです」



「それはよかった」




私は凪雲先輩に借りていた数学のノートを返して、改めてお礼を告げる。


緋衣ちゃんはギリギリセーフと喜んでいた。白河くんは「赤点一個だけですんだ」とホッとしていた。



私は苦手な数学では、なんと八十点。


苦手教科でこんな高得点を得られたのは、凪雲先輩の見やすいノートのおかげといっても過言ではない。



凪雲先輩には感謝しかない。





「凪雲先輩はどうだったんですか?」


「俺?俺は、全部九十点代くらいだったかな」



「えぇぇ!!」




今、さらっと言ったよ、この人。コンビニ行ってくる、と同じテンションだったよ。


一歩退いてしまったくらい、びっくりした。



全部九十点代とか、すごすぎる。こういう人を天才っていうのかな。