君待ち人






あっという間に昼食を食べ終わった。もうすぐ午後の部が始まる。



「頑張ろうね!」


緋衣ちゃんがグッと握り締めた両手を掲げた。



「うん!」


お互いに気合いを入れる。



二位まで来たら、一位になりたいもん。


足引っ張るかもしれないけど、頑張るよ!!





気合いを入れすぎたのか、胸元に違和感を覚え、手を添えた。



ジンジン……と、まだ胸の奥が熱い。


それに、頬も熱い。心なしか、頭も重い。



どうしちゃったんだろう、私。

日に当たりすぎた?



日焼け止めクリームはさっき塗り直して、日焼け対策はした。水もたっぷり飲んだし、大丈夫だよね。






「桜?そろそろグラウンドに戻ろ?」


「あ、うん」




緋衣ちゃんの声で、私は我に返った。

急ぎ足で教室を出る。



胸の奥の熱さは、きっとそのうち消えてくれるだろう。