緋衣ちゃんがひそひそと白河くんと内緒話をする。
私は、その声を拾うことができない。内容までわからなくなり、なおさら何の話かわからない。
「頑張りなよ?」
「お、おう」
二人の眼差しが、私を射る。
私はその視線に気づかず、緋衣ちゃんがこの前お弁当に入れていたのを真似て作ったタコさんウインナーを頬張った。
うん、美味しい。
放課後。
午後になって、急に天気が悪くなった。
天気予報もあながち外れていなかったということだ。
私は一応、折りたたみ傘を持ってきていたので、急な雨でも対応可能。持ってきておいてよかった。
昇降口に行く途中。
「……あ!!」
あることを思い出し、大きく叫んでしまう。
周りを見渡したが、誰もいなかった。ふぅ、セーフ。
誰も今の聞いてなくて安心したよ。



