私は生徒玄関を目指し、足をひたすら動かした。
もうすっかり痛みはない。
窓の外を見ると、グラウンドで部活動に励む生徒の姿があった。
白河くんも体育館でバスケ、頑張ってるのかな。
緋衣ちゃんもテニスの練習をしているんだろうな。
私も早く公園へ行こう。
約束の男の子を待つために。
「こ、こんに、ちは」
公園へ走って行ったせいで、息が荒い。つっかえた挨拶の後、深呼吸をした。
「こんにちは。走ってきたの?」
「は、はい……」
「髪、少し乱れてるよ」
「えっ」
凪雲先輩がクスクス笑いながら、私の髪を指差した。私は急いで髪を整える。
うぅ、恥ずかしい。髪、そんなにぐちゃぐちゃだったかな?ショック。
「今日はいつもより遅かったね」



