君待ち人






でも、いつか。


今よりももうちょっと距離が縮まって、仲良くなったら。


心を開いてくれるといいな。





多分それは、まだ当分先の話。


だけど、いつか絶対、彼の辛さを半分受け止められたらいいな。








次の日の放課後。



私は一人きりの教室で、中学の友達の瑛美【エミ】からのメールを見ていた。




《最近どう?会わなくなって寂しいよー。
 あ、そういえばね、今度の日曜、碧【ミドリ】と久し振りのデートなんだけど、何着ていこうか悩んでるんだよね。アドバイス頂戴!!》




そのメール本文に、中学の頃を思い出す。



ふざけあって、笑い合って、一緒に泣いたあの日々。

今と比べると、どこか幼くて、無邪気で。



すごく、楽しかった。




《久し振り。私もすごく寂しい!
 デートかぁ。相変わらずラブラブだね。瑛美は何着ても可愛いけど、春らしい花柄とかマリンコーデとかにしてみたら?》




そう文字を打って、返信した。


画面を閉じ、ふと窓の外を覗くと、公園には既に彼の姿が見えた。