いつになっても、時間と季節が遠ざかっていくばかりで、男の子が約束を守れずに現れなかったとしたら。
私は、どうするんだろう。
「俺はね、もし来ないとわかっても、待ち続けるよ」
「どうして、ですか?」
「きっとわかっていても、待ちたいと思うから」
彼はそう言いながら、どこか遠いところを眺めていた。
彼の瞳はどこかを映していた。私にはそれがどこなのか、見当もつかない。
だが、彼の瞳が悟っていた。
もしかしたら来ないかもしれない、と。
心の奥の底、きっとそんな深い場所で、彼は感づいているのかもしれない。
だから、覚悟しているんだ。
待ち人が来なかった時の辛さを乗り越えるための、覚悟を。
私にはそんな強い覚悟はあるの?
私はその辛さを受け止められる?
私が想像した情景は、この公園に誰も現れず、ただただ涙を流す自分だった。



