君待ち人





凪雲先輩、まだかな。


もし来たら、まずは「卒業おめでとうございます」と祝おう。




そして、「あなたが好きです」と告白しよう。




卒業式に伝えると、決めていた。


叶わないとわかってるこの恋に、自ら終止符を打つために。




二文字の言の葉が咲くことなく散ったとしても、どうしても伝えたいんだ。


凪雲先輩に、私の気持ちを知っていてほしい。あわよくば、忘れないでほしい。




どうか最後の悪あがきとして、告白することだけは許して。




「……緊張する」



ドキドキする心臓を抑え、凪雲先輩を待ち続けた。






それから、30分後。

まだ、公園に来る気配がない。



遅いなぁ。


まだ学校にいるのかな?