ベットの脇の棚に置いてあった花束を、空から受け取る。
その花束には、メッセージカードが添えてあった。
“凪雲くんへ。
いつもありがとう。大好きだよ。
海より”
メッセージカードの上に、涙が落ちた。
今日は海の誕生日なのに、なんで海が俺にプレゼントを?……いや、だから、だ。誕生日だから、俺に「ありがとう」と伝えようとしてくれたんだ。海は、そういう優しい奴だから。
『海が昨日言ってたの。凪雲くんにプレゼントを渡して、驚かすんだ、って』
どうして俺は、三日前に気持ちを伝えられなかっただろう。
『三日後』と遮られる前に、言っておけばよかった。
そうしていたら、海がトラックに引かれることもなかったかもしれない。
後悔がしょっぱい雫を絶えず流す。唇をきつく噛みしめて、嗚咽を押し殺した。
ごめん、海。
ごめん。
俺のせいだ。俺が臆病になっていたせいだ。



