君待ち人






――『バイバイ』


あれは、きっと、この関係が失われるということ。




彼は私がいてもいなくても、どちらでもいいのかもしれない。


彼はただひたすら待ち人を待つだけだ。




理由がなくなったら、もうここに来ちゃいけないのだろうか。



悲しい。寂しい。

好きな人に会える時間が、減ってしまう。



毎日顔を合わせていたけれど、明日からは姿を見る機会がない日もあるかもしれない。




そんな生活がいつしか当たり前になるのかな?


彼と会わなくなる生活が、普通になっていくのかな?




それは、や、だな。





凪雲先輩は私の横を通り過ぎて、ベンチに腰をかけた。


私は、彼に別れの言葉も何も告げず、涙を見せないように走り去った。