君待ち人





偽りではなく本物と欺けられるほど優しい微笑みに、絶句する。



嫌だ。

バイバイなんて、嫌だよ。



私はもっと、あなたといたい。

私は、あなたの近くにいたい。



……そばにいたいのに、許されないの?


私じゃもう、あなたの隣にはいられないの?





放課後、学校帰りにここに寄って、待ち人を待つ。


いつの間にか、それが私の“普通”になっていた。



しかし、その“普通”は、ある日突然崩れていく。


まるで違う世界になってしまったかのように。





エンドマークを打ったんだ。


私の“普通”に、私ではなく彼が。




彼は私に境界線を引いた。


もうここには来なくていい、と。



待ち人を待つ側と、待ち人が来た側。報われない者と、報われた者。願い続ける想いと、願いの叶った想い。


そうやってくっきりと世界を分けて、遠ざけた。