君待ち人





やっぱり、私は、幸せ者だ。


こんなにたくさんの温かい光に、囲まれているんだから。




昨日のことをなかったことにはできない。


だけど、昨日までの日常を送ることはできる。




六歳の春に結んだ約束も、待ち人の存在も、桜より鮮やかに彩った初恋も、儚く消えたりしない。私が、消させない。

思い出として、この先ずっと抱えながら生きていく。




しーくんは、私にとっていつまでも大切な人。


君は、私が初めて恋をした人。



忘れられない。忘れたくない。




何も知らなかったあの春も、君を待っていた日々も、昨日の終止符も、全部全部、忘れないよ。




笑顔も涙も同じ分だけ溢れた、しょっぱい軌跡と共に、前へ進んでく。




だからもう「ごめん」は言わないよ。