「あ、白河くんおはよ」
ふと、緋衣ちゃんが、私の隣の席に目を向けた。
しーくんだ。
いやにドキッと緊張する。
「宮元、……三吉、はよ」
え?
今、私のこと、「桜ちゃん」じゃなくて「三吉」って呼んだ?
条件反射で横を向く。
しーくんは、今までと変わらない笑みを浮かべていた。
「……おはよ、白河くん」
私もしーくん、いや白河くんと同じように、今までと変わらない笑みを見せた。
白河くん。いつも通り接してくれて、ありがとう。
私のため、だよね?
白河くんの方が私より傷ついているのに、私が傷つけてしまったのに、私のために違和感なく過ごしているんだ。



