君待ち人






「三吉ー!」



ちょうどお弁当を食べ終えた時、白河くんが私のところに駆け寄ってきた。




「なに?」


「数学の宿題、やってきてあったりする?」


「う、うん、一応」


「まじ!?あのさ、それ見せてくんね?頼むっ」




白河くんは顔の前で両手を合わせ、頼み込む。


数学って……確か今日の五限だったよね。




「別にいいけど……」



「マジで!?三吉、サンキュ!実は今日俺あたるんだよね」




本当に嬉しそうに感謝しながら、私から数学のノートを受け取った。


そんなに喜ばなくても……。

思わずクスッと失笑してしまった。




「三吉」


「ん?」



「マジでありがとな」