君待ち人





私は「桜ちゃん」として、白河くんは「しーくん」として、再会できた。



ずっと、ずっと待ってたんだよ。


約束を守ってくれてありがとう。





「いつから私のこと、気づいてた?」


「高校入学してすぐ。俺、高校入学するちょっと前にこっちに戻ってきたんだ」


「そっか……。私、全然気付かなかった」





しーくんの顔も名前も、憶えてなかったから。


だけど、しーくんは憶えてくれてたんだね。

約束だけじゃなく、私のことも。




お互いにお互いを待って、待って、焦がれながら待ちわびて。


そして、今、この公園にまた来てくれた。

私の元に、帰ってきてくれた。





「俺の気持ち、あの頃から変わってねぇよ?」


「え?」



「今でも、お前のこと好きだから」




色褪せない愛が、心の裏側をじん、と突く。