君待ち人





「うっ……ふ、っ」




どうしよう、止まらない。



どうして私は、泣いているの?

私の涙腺、いつから壊れちゃったのかな。


どうして涙は、こんなにも溢れているの?

早く、ねぇ早く、枯れてよ。



疑問で埋め尽くされた脳内にも、痛みが拡がっていった。





突然、手のひらの隙間から差し込んでいた夕日をも遮断され、視界が完全に暗くなった。

誰かが前に立っているようだ。



私は涙を流しっ放しにしたまま、おもむろに顔を上げた。




「……白河くん……」



どうしてここにいるの?部活は?


どうして。

私よりも辛そうに、泣きたそうにしているの。




「どうして……」




白河くんは私の問いには答えず、さらに一歩近づいた。私の背中に手を回し、不器用に抱き寄せる。


距離が、ゼロになった瞬間だった。