君待ち人








次の日。




「またメロンパン?」


昼休みになり、私と緋衣ちゃんは昨日と同じように教室で昼食を摂る。



私は昨日より豪華なお弁当を広げ、緋衣ちゃんが手に持っているソレに今日も目を留めた。




「実はね、これ、新作メロンパンなの!いちご風味のメロンパンなんだって」




緋衣ちゃんは自慢げに、そのメロンパンを見せてくる。


パッケージには、その名のとおり「いちごメロンパン」と可愛らしい文字で書かれていた。




「へぇー、そうなんだ。可愛いね」


「でしょ?一目惚れして買っちゃった」




メロンパン愛好家の緋衣ちゃんは、メロンパンならなんでも一目惚れしちゃうんじゃ……?


そう指摘しようとしたら、緋衣ちゃんが私の手作りお弁当を覗き見た。




「桜、いいことでもあった?」


「え!?い、いいこと!?」



「その驚きぶり……やーっぱりいいことあったんだ」




思わず持っていた箸を落としそうになり、慌てて握力を強めた。