君待ち人






「宮元がまだ三吉が教室に戻ってきてない、って心配してたぞ」



「それで白河くんが来てくれたの?」



「ま、まあ。心配だったし」



「そっかぁ。ありがと」




白河くんは後頭部に手を回し、照れくさそうにした。



私なんかのことを心配してくれて、なんだか申し訳ないな。


でも、白河くんが起こしてくれなかったら、授業が始まっても寝てた可能性が高かった。



危うく授業サボっちゃうところだった。セーフ。白河くんが来てくれて助かったよ。




「なんかすごく気持ちよさそうにしてたけど、どんな夢見てたんだよ」


「えっと……」



どんな、夢?

私、どんな夢を見ていたんだろう。


すごく……本当にすごくいい夢を見ていた気がする。



だけど……。




「ん~……思い出せない」




私は顎に手を添えて考えてみるけど、やっぱり思い出せない。


懐かしい夢だったのはわかるんだけどな。