君待ち人





次の日は、私はしーくんと遊ばずに、自分の部屋に閉じこもっていた。




しーくんと会ったら、遊ぶどころじゃなくなっちゃう。ずっと泣いてしまう。


だから、会えなかった。



でも、このままは、嫌だ。

閉じこもったきり、このままもう二度と会えなくなるのは、もっと嫌だ。





その次の日。


私は勇気を出して、自分の部屋から一歩出た。



するとそこには、しーくんが待っていた。




『しーくん……』


『ねぇ、桜ちゃん。公園、行こ?』



しーくんは私に手を差し伸べて、ぎこちなく微笑んだ。


いつもよりほのかに引きつっていて、しーくんの勇気が垣間見える。



泣きそうになって、涙腺を引き締めた。




『うん……っ!』



私はしーくんの手のひらに、自分の手を重ねて、握り締めた。


放さない、離れない。わがままなメッセージを託すように、強く、強く。




私は現実を自分の部屋に置いて、しーくんと若葉公園に訪れた。