君待ち人





不意に、窓の外を見下ろした。

若葉公園には既に、凪雲先輩が大きな木に雨宿りするかのように、木にもたれかかっていた。


一人で待ち人を待つ姿は、ひどく寂し気で、孤独感を煽っていた。




「どうかしたか?」


「え?いや、なんでもないよ」



白河くんも私の視線の先を追って、同じところを見る。




「あの公園……」



雨の音が大きすぎて、白河くんの独白を聞き取れなかった。




「白河くん?」



愛おしそうに目を細めている白河くんに、恐る恐る声をかける。


白河くんは笑っているのに、なんで私は、こんなにも切ない感情で溢れ返っているんだろう。




「ん?」


「う、ううん。……なんでもない」



白河くんの瞳は細やかに揺れていて、やっぱり切なげだと感じてしまった。