君待ち人








次の日の放課後。




「……悪ぃな、手伝ってもらって」


「いいよ全然。それに、こういうことは一人でやるより、二人のほうが早いでしょ?」




私は白河くんと一緒に教室に残り、資料のホチキス止めを手伝っていた。


白河くんは学級委員を務めている。これはその仕事なんだそうだ。



私はこれから公園に行くだけだし、特別な用も何もないので手伝うことにした。




「学級委員ってこんな雑用もやるんだね」



パチッと資料をホチキスで止めながら、他愛ない会話をする。




「意外とこういう雑用が多いんだよなー、学級委員って」


「そうなんだ」


「しかも今日、田中が休みだろ?だから三吉が手伝ってくれて助かったわ」




トントンッと資料をそろえた白河くんは、心なしか機嫌が良さそう。学級委員の作業が好きなのだろうか。


ちなみに、田中さんは、私のクラスの女子の学級委員。夏風邪をひいたとかで、昨日から休んでいる。大丈夫だろうか。早く元気になるといいけれど。




地面に雨が叩きつけられる音が、昨日より強く教室に響く。