最近の少女漫画は過激なものが多いし、私も人並みにはそういうことに興味があるし、何より二十歳過ぎるまでには処女は捨てておきたい。


でもどうでもいい人なんかとはしたくないわけで。


最寄駅につき、地上に出ると電車で暖められた私の頬に風がビンタするより吹き、駆け足で家に帰った。


恋がしたい。


恋して私もイチャイチャしたい。


うんと甘えたい。


ふと気付けば寝る支度をし終わり、布団の中に潜りながら愛用してる出会い系サイトを開けていた。


もうしないの決めていたのに。


でも…。


【大阪 平野区住みの18歳です。プロフ見てそれでも気にしてくれる方いたらメッセください】


【送信】


送信ボタン押しながら、これで最後だから…と何回も呟いた。


それから一分もしないうちに、十程のメッセが来たけど八割がヤリ目であと二割はどれも好印象を抱かなかった。


暫く寝ずに待ってみたけどどれも似たようなものばかりで、とうとう睡魔に襲われて寝てしまった。


私には無理なのかな…と、切ない感情を抱きながら。