「お兄ちゃん。…お兄ちゃんも、早く由陽さんと幸せになってね?」
「余計なお世話だっつーの!」
あたしは二階の自室へと上がった。
「はぁ…こう思うと あたしって浮き沈み激しいよなぁ…」
でも、やっぱり諦めたくなんかないよ。
ねぇ尚陽くん…貴方に彼女が居たとしても、貴方の愛する人が居たとしても…あたしは尚陽くんを好きでいていい?
あたしは尚陽くんに恋し続けてもいい…?
あたしは、机に置いてある鏡に目を向けた。
「うわっ!!あたし酷い顔じゃん…」
目は土偶みたいに腫れてるし…ホントに酷い…あたしの顔。
とりあえず、あたしは氷で目を冷やした。
―が…
翌朝になっても腫れたままだった―…
ガーン…