―翌日…
あたしは、いつもと同じ時間の電車に乗り込んだ。
今日は尚陽くん見当たらないなぁ…
「はぁ…」
自然と滲み出てくるため息。
昨日のことが頭を過る。
気にしないって思っても やっぱり気にしちゃうよ…
あたしは重い気持ちで教室へと上がった。
教室に上がると、真っ先に佳奈美が駆けてくる。
「おはよ美奈!昨日はどうだった?」
「え…昨日は…尚陽くんが用事があって無理だったんだ~」
「え~?そうなの?」
ホントのことは、まだ佳奈美には言わない。
まだ確定したわけじゃないんだから!
ポジティブに生きよう!


