まさか…尚陽くんの彼女じゃないよね?



あの女の子、東校の制服着てた…


尚陽くんが東校にいたときの彼女―…?



あたしの頭の中はパニックを起こしていた。



嫌だよ




どうして あんな場面見ちゃったの?





駅のホームで呆然と立ち尽くす。







でも待って…


もしかしたら彼女じゃないかもしれない。



友達かもしれないじゃん。




あたしは胸が苦しくなるのを抑えた。






違うよね?






彼女じゃないよね?







あたしは まだ尚陽くんのこと好きでいて良いんだよね…?








あたしは到着した電車に乗り込んだ。