「え…どういう意味…?」
「だってフラれて苦しいんだろ? だったら君からもフっちゃえば良いじゃん。そしたら少しはスッキリするんじゃない?」
「あたしからも…フるの?」
「うん。君カワイイからさ、その彼氏よりも いい人見つけれるよ」
男の子は優しく微笑んだ。
「あ…ありがとう…」
「んじゃ!! オレ早く飴買って帰んなきゃ!! またね!!」
男の子はスゴいスピードで去っていった…
何だろ、あの人…
めちゃくちゃ面白い…
「あっ…名前聞くの忘れてた…」
しかもハンカチも忘れてたし!
あたしは男の子の姿を見つけるためにキョロキョロしたけど…
見つからない…
すると電車も来てしまった。
「どっどうしよう…」
電車は出発しそうだし~…
もう いい!!
電車優先!!
あたしは電車に乗り込んだ。