あたしは飴を舐めながら、ふと思った。




「尚陽くんって、どうして一人暮らししてるの?」



「え?」



尚陽くんが きょとんとした顔で見てくる。



「ん~…別に意味は無いんだけどね…一人暮らしっていう響きがカッコいいからかな?」



響き!?



「そっ…そうなの…。でも、こんな広いマンションで一人暮らしって…寂しくないの?」



「えー?まぁ寂しい時もあるよ?でも友達も居るし…お姉ちゃんも暇なときは来てくれるし。



それに、美奈ちゃんも居るしね?」





「えっ…」




そ…そんな不意打ちで…





またドキドキが加速してくる。