「どうしよう…」
あたしは さっきから下駄箱の辺りをウロウロしている。
止む気配も無いし…
「仕方ないかぁ…」
あたしはハンドタオルを頭に乗せて走って帰ることにした。
―でも…
「やっぱダメだーー!!」
あたしは近くの本屋さんへと入った。
び…びしょ濡れだよ…
しばらく個々で雨宿りするしかないなぁ…
すると…
「? 美奈ちゃん?」
―えっ…
「なっ尚陽くん!」
「どうしたの? びしょ濡れじゃん。…もしかして傘ないの?」
「うん…」
はあ…あたしカッコわる…
「じゃあオレ傘持ってるし こっから家近いからオレんち来る?」
――えっ…