尚陽くんは、偶然にも空いていた あたしの隣の席に座った。






「尚陽くん!」




あたしは即座に話しかけた。





「美奈ちゃん?」



「な…何で尚陽くんが転校してきたの!?」



「いや…親の不手際でさ…」




ふ…不手際…





でも…これからは毎日学校で会えるってわけだよね…?




それって…かなり嬉しいかも。





「でも尚陽くん…転校だなんて いきなりで大変だったね」


「いや? 全然いきなりじゃないよ? 1学期の終業式には分かってたし」




―え…








だったら教えろーー!!!