あたしはドキドキしながら教室に入ってくる転入生を待った。
そして教室に入ってきたのは―…
「あぁあああーー!!!!」
いきなり叫んだ あたしをクラスの皆が驚いたように見つめる。
だっ…
だって…
あたしの目の前に尚陽くんが…
いるんだもん…
「雪村さん? 座りなさい」
「あっ…はい…」
あたしは立ったとき、勢いあまって倒した椅子を直して座った。
ていうか…何で尚陽くんが あたしの学校に!?
「えー、じゃあ自己紹介して」
先生が尚陽くんを前にやる。
「えっと、沖村 尚陽です…。宜しくお願いします」
ウソ…尚陽くんが転校してきちゃった…
信じられないけど嬉しい…