「でも私…オシャレってよく分かんなくて…せっかく今日、好きな人とデートなのに…」
「えっ…」
その恰好で!!?
でも…
「由陽さん!! あたしも分かりますよ!! デートの時くらい可愛くてオシャレにしたいですよね!!」
「美奈ちゃん…そうよ!! 美奈ちゃんは分かってくれるのね…」
由陽さんが目を潤ませる。
「由陽さんは美人だし…きっと相手の人もイチコロですよ!!」
「え…えへへ…そう? じ…じゃあ…もうすぐ時間だから…行ってくるわ!」
え…
その恰好で!!?
だが、もう由陽さんは居なかった…
デート上手くいくと良いけど…
あたしはレジを済まして、また暑い道のりを歩いた。


