「……じゃあ、不安を取り除いてあげようよ」
「え…?」
あたしは尚陽くんの目をまっすぐに見つめた。
「あたしたちが、由陽さんとお兄ちゃんを安心させてあげようよ」
「美奈…」
「あたしたちで、二人をあったかい気持ちにさせようよ!…ね?」
これが、あたしたちに出来る、とっておきのプレゼントだと思うから。
「たくさんの白い花でお祝いしよ!そしたら二人とも、あったかい気持ちになってくれるはずだよ」
「…そうだな」
あたしたちは手を繋いで、再び歩き始めた。
遠いことなんて無いよね。
どんなに離れてても、気持ち同士は繋がってるよね?
あたしたちが、由陽さんとお兄ちゃんに、最高の「しあわせ」をプレゼントするんだ!!


